昨今、各種の在宅サービスが増えてきています。この中には、公的サービスだけでなく利用制限(時間や曜日など)のない自費サービスもあります。
在宅見取りをはじめご自宅での療養は、短期間とはいえ先の見えない状況が続きます。
検討する際には次の項目を再確認し、公的サービスが使えない部分をご家族で無理するのではなく、保険外(自費)サービスを活用する事も大切です。
利用者:79歳男性 肺がん原発の肝がんターミナル
身体状況:吸引、PIC、酸素管理
ご家族:奥様と2人暮らし、近隣に別世帯で娘さんがいるがお子さんも小さく、主介護者は奥様。
結果:退院3日後、ご家族に見守られながら終了となりました。
6:00 |
22:00 |
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毎日夜間 22:00〜 6:00 自費看護に任せ 睡眠確保 |
奥様が吸引手技を習得して看護 医療保険で9:00と15:00に 訪問看護(点滴と吸引) |
自費 看護 |
自費による訪問看護料金
3日間夜間8時間看護
22:00~翌6:00¥20,000+¥6,000×(8-3)時間+¥2,000=¥52,000
¥52,000×3日間=¥156,000(税別)
利用者:87歳男性 誤嚥性肺炎後
身体状況:気管切開、CVポート、尿バルーン、酸素管理
ご家族:ご夫婦と娘さんが同居、奥様は高齢であり認知症もあるため介護力なし。
主介護者である娘さんは、土日が仕事のため不在。近隣に在住の息子さんも介護に協力的ではあるが仕事の合間でしか協力できない。
結果:退院後10日間ご自宅で過ごされ、ご家族に見守られながら終了となりました。
8:00 |
20:00 |
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月 | ご家族が主体で看護 医療保険で10:00と16:00に訪問看護を 1日2回利用 介護ヘルパーが9:00と18:00に訪問身体介護支援 |
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火 | ||||||||
水 | ||||||||
木 | ||||||||
金 | ||||||||
土 | 夜間(22:00から8:00)自費看護 土日は、主たる介護者(娘さん)が仕事のため 日中も自費看護を利用 |
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日 |
自費による訪問看護料金
1)8日間:20:00~翌8:00 夜間12時間看護
2)2日間:20:00~翌20:00 24時間看護(看護師2交代制)
20,000+6,000×(12-3)時間+2,000=76,000×8日=¥608,000
20,000+6,000×(24-3)時間+¥2,000×2人=150,000×2日=¥300,000
10日間合計 ¥608,000+¥300,000=¥908,000(税別)
利用者:77歳女性 胃がんターミナル
身体状況:吸引、点滴、フラッシング、CVポート、酸素管理
ご家族:ご主人と息子さんの3人暮らし、娘さんは近隣に別世帯で在住。
主介護者はご主人のため、24時間看護で対応。
結果:退院後7日目の朝、バイタルが下がりご家族に見守られながら終了。
退院直後は、ご自宅で好きなワインやたばこを楽しむ余もあり、ご自宅に帰れたことをたいへん喜んでおられました。
9:00 |
21:00 |
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2交代制(9:00・21:00)で24時間自費看護 9:00から15:00家政婦による家事支援 |
自費による訪問看護料金
3日間夜間8時間看護
7日間:9:00~翌9:00 24時間看護(看護師2交代制)
20,000+6,000×(24-3)時間+¥2,000×2人=150,000×7日=¥1,050,000(税別)
超高齢化と多死社会を迎え、「在宅看取り」や「在宅療養」をお考えの方も増えています。しかし、核家族化が進んだことで「老老世帯」や「独居世帯」が増えご家族による介護力は失われつつあり、これを補うような民間サービスが増えてきています。
このような社会情勢の変化や家庭環境など踏まえ「自分の人生の最後をどこで迎えるか」検討される際の一助になれば幸いです。